アベノミクスと株価

2017年10月、ついに日経株価が21000円を突破し、1996年12月以来の水準を回復しました。アベノミクスは批判されることも多いですが、株価の点では確実に回復させてきているので個人的には評価しているところです。現在はアメリカの順調な景気回復とトランプ政権への期待感、また日本株の出遅れ感などから、上昇トレンドが継続中です。北朝鮮問題やトランプの爆弾発言などによって、ヒヤッとさせられることも多いのですが、それらを短期調整の理由としながらこなし、長期的には順調に株価は回復していると考えて良いでしょう。

インターネットで簡単に株の売買ができるようになり、わたしも淡い夢を見ながら始めたのが15年ほど前のことでした。100万円を資金から恐る恐るスタートさせ、いざなぎ景気によってゆったりとではありましたが、確実に資産が増え続けました。その間はほとんど売ることはなく、買った株を持ち続けました。それだけでどんどん含み益が出ていたので、こんな簡単にお金が増えて良いのだろうかと思うほどでした。

そこで調子にのってさらに投資する資金を増やすことにしたのです。そして、新たに買いました半年後、リーマンショックが起きてしまったのでした。あっという間に株は暴落し、売り抜けるタイミングを失ったまま、塩漬け状態とさせてしまったのでした。本当に暗く重苦しい不安な毎日でした。これで破産するというわけではありませんでしたが、含み損は40万円から50万円に達していました。

いつ底を打つのか全く見当もつきませんでした、必ず戻ってくることを信じて、日経株価が7000円台になったころから、少しずつ買い増していくことにしました。そうしないと儲けを出すことができないと思ったからです。しかし、これは大正解でした。東日本大震災で追い打ちをかけられたこともありましたが、その後安倍政権に変わって、潮目が完全に変わりました。

日経株価が21000円を超え、アメリカも歴史的最高値を更新する中で、これからどこまで上がり続けるのかということが話題になっています。少々過熱気味になっていますし、誰もが高値で売り抜けたいと思っているからです。いま、多くの外国人投資家たちが買い越している中で、日本の個人投資家は逆に売り越しています。この先、もし日本の個人投資家たちが、売り越しから買い越しに変わりだすか、外国人投資家たちが売り越しに転じたときに、上昇トレンドが終わるときかもしれません。