株式投資で資産を増やすためには

株式投資を始める人が増えたのは2000年以降、取引手数料の自由化によりネット証券が出現したことにより、一般投資家がネットトレードをするようになってからだと言われています。
ただ、株式投資には投資元本を割り込む恐れもあり、複雑なルールの下で行う金融投資と当時のネット環境が現在のようなハイスペックでハイスピードではなかったことからトラブルも多く、ネットのトレードに不安を持つ人も多かったのも事実です。
2000年以降金融緩和が進む中で、日経平均は上昇し、市場環境が良くなると共にトレーダーが増え、それに伴うようにネット証券が次々に開業、互いの企業の特色を生かして口座開設数を伸ばすようになりました。
ネット証券は手数料を低くし、取引ツールの充実を進め、他社からの乗り換えを図るなど様々なテクニックで口座開設を伸ばし、市場に投資家を導いてきました。
このことが、市場への資金流入を増やし、市場環境そのものを改善しました。
ネット証券の出現により、手数料が低くなることでデイトレーダーという投資家も増え、これにより少しの価格変動でも利ザヤが取りやすいという概念が初心者に植え込まれたのも確かでしょう。
株式電子化やネットトレードということの便利さやスマート化が市場環境を良くした反面、大手証券会社による誤発注問題や個人投資家でも発注ミスによる損失など便利さがもたらすトラブルも多くなりました。
2014年に少額投資非課税制度がスタートし、2016年になって増枠されると、主婦やサラリーマンのトレーダーも増え、未成年でも少額投資非課税制度が適用できるようになりました。
よく、株の取り引きをする人で利益を出すのは1割程度と言われますが、これは初心者の投資家に当てはめた話であり、2000年以前から中長期で投資をする人であれば、多くの投資家が利益を出しています。
株式投資が一般に広がると、その概念は変化してきました。
本来、金融投資は富裕層が余裕のある資金で取り組むものでしたが、小さな資金で大きく儲けるという概念に変化してきたのでしょう。
投資とは投資元本を割り込むリスクがあるため、リスクに関する情報をしっかりと理解し、正しい資金管理のもと余裕のある範囲内で資金を投じることが良く、それが冷静な投資判断を促すのでしょう。
投資はあくまでも自己判断となるため無理のない投資に心がけ、自分に合った投資法を見るけるのが将来の資産を増やすこととなるのでしょう。