株の売買で知っておきたいこと

株の売買で大事なことは、いかにリスクを抑えるかということです。例えば購入した銘柄が値下がりした場合、すぐに損切りする必要があります。けれども売却しない限りは損失は確定しません。そのために多くの人は損切りできずに保有し続けようとします。けれども見込みに反して値下がりする場合、そのまま下落を続ける可能性が高いものです。その結果、大きく下落を続けた後に手放すケースが多く見られます。そこで早めに損切りを行った上で、次の銘柄に投資するための資金を確保しておいたほうが良いと言えます。また、そのような損失のリスクを回避するために、両建てのポジションを建てることも有効な手段です。株式の利益は値上がりのみではありません。配当金や株主優待などを得るために、保有を続けるのもひとつの方法と言えます。けれども保有する間に大きく値下がりすることは、心理的にも負担になります。そこで、信用取引を利用して同じ銘柄を空売りすることによって両建てポジションを建てることができます。その結果、どのような値動きになろうとも損失を出すことはなくなります。あるいはふたつの銘柄の動きのパターンを利用する方法もあります。銘柄の組み合わせによっては常に連動した動きをするものがあります。けれども連動した動きにも時に乖離が見られます。そこで片方の銘柄を空売りに、もう片方を購入する両建てポジションとすることができます。この状態であれば、相場がどのように急変しても、大きく損失を生み出すこともありません。そしてその乖離が収縮した時に、両方のポジションを同時に解消することで利益を出すことができます。このように銘柄の動きを利用することでも、リスクを回避することが可能です。多くの投資家が利用するチャートを利用しても、リスクを回避した投資を行うことができます。チャートには移動平均線というものがありますが、長期と短期がありますが、この組み合わせによっても値動きをある程度予測することが可能です。上昇する長期移動平均線を短期移動平均線が上に抜けていけば、いわゆるゴールデンクロスを形成して大きく上昇するパターンとなります。このような状態となった銘柄を購入することで、値下がりリスクを避けることができます。このように様々なパターンを利用することで、損失リスクを避けた売買が可能となります。単に値上がりを期待して購入するよりも、テクニカル的な分析で売買のタイミングをはかることが大事です。